この前、柔道の世界選手権を見ていたのだが、ジョージアという国が出ていて知ったことがある。今年になってから、ロシア語読みの
グルジアから英語(ローマ字)読みのジョージアに変わったのである。ちなみに、この国は
ACミランの一時代を築いた
カラーゼの出身国である。
なぜこの国が読み方を変更したのかというと、ロシアとの対立の影響を受けたからである。
1991年
ソビエト連邦解体に伴い、
グルジア共和国が独立した。そのためこの国は、元々
旧ソ連の領土でであり、
ソ連との影響をより濃く受けている。そのため、
グルジアという読み方も
ソ連(ロシア語)から来ている。以後、ずっと
グルジアはロシアとの支配関係にあったが、ここ数年ロシアは
ウクライナ問題や核開発、
国連の
安保理などで国際的な信用力を大きく失ってきた。特にロシアはEUとの対立があった。
グルジアもロシアとの関係が悪化する前はEUに署名する意思はなかった。だが 、最近の対立によりロシアとの関係が硬直していったことで、より一層
グルジアのEU署名を推し進めることに繋がっていった。
そして、信用を失っているロシアと結んでいくよりも、EUと新たな関係を築いた方が賢明であるという選択に繋がったのである。これに伴い、ロシア語読みの
グルジアから英語読みのジョージアに代わった背景である。